戸谷成雄 森―湖:再生と記憶
「彫刻」の概念の再構築を試み、一貫して「彫刻とはなにか」を追求し続けてきた日本を代表する彫刻家、戸谷成雄。チェーンソーで木を彫り刻むことで生まれる作品には、文明論的近代批判、人間への洞察、土地の記憶、自然への想像力が深く刻み込まれています。本展では、ダムの建設により誕生した人工湖の畔にたたずむ当美術館の時空間をひとつのインスピレーションとして、巨大なヴォイド(アトリウム空間)を中心に、<森><土地><水脈>に連なる作品を展観します。戸谷の彫刻世界の新たな魅力を発見いただければ幸いです。