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宮永 愛子 | 漕法

日本の現代美術の次代を担う宮永愛子による、四国初の大規模個展を開催。

常温で昇華するナフタリンなどを素材に「変わりながらも存在し続ける世界」を表現する現代アーティスト・宮永愛子。近年国際的に大きな注目を集める彼女は、瀬戸内国際芸術祭2019の出品作家としても選出されています。

本展では、瀬戸内の景色やそこで暮らしてきた人々が積み重ねる時間をテーマに、代表的なシリーズである《手紙》や《life》など9つのインスタレーションを展開。また、叩くと澄んだ音色を奏でる讃岐名石「サヌカイト」を素材とする新作インスタレーション《漕法Ⅱ》を発表します。

宮永は、不断に変化する世界と向き合う私たち一人ひとりを、海に浮かび旅する一艘の舟に重ねます。展覧会タイトル「漕法(そうほう)」とは舟を漕ぐ方法を意味する言葉。果てしない年月のなか、私たちを取り巻く島々は揺らぎながら変化を続けます。そして、私たちもまた日々を紡ぎ、懸命に世代を重ねていくことで景色を少しずつ変えていくのです。

海の結ぶ景色や時間の痕跡を想起させる、宮永独自の世界をお楽しみください。

(高松市美術館ウェブサイトより)