三島喜美代 ― 遊ぶ 見つめる 創りだす

三島喜美代(1932年生まれ)は、大阪市と岐阜県土岐市を制作の拠点として活動し、陶で雑誌や新聞、ダンボールなどを表現する革新的な作品で知られています。その活動と作品は、陶表現と現代美術の世界にわたって展開されてきました。
油絵からスタートした三島は、1960年代には雑誌や新聞紙を画面に切り貼りした、コラージュの平面作品で注目を集めました。そして新聞を陶に転写する表現に取り組み始めます。
情報化社会や大量消費社会のなかで作られては廃棄される、新聞やチラシ、ゴミを題材とする作品は、ユーモアを含んだ表現であるとともに、現代社会の問題をみつめる三島のまなざしを伝えています。好奇心を原動力としたその創作活動は、90歳を迎えた今、国際的な評価も、ますます高まりをみせています。
本展は、三島がみつめ、挑み続ける創作の世界を、初公開作品を含む初期の作品から最新作までを通じて紹介する、過去最大規模の個展となります。

アーティスト
三島喜美代
主催
岐阜県現代陶芸美術館
共催
中日新聞社
協賛
加藤智子氏
会場
岐阜県現代陶芸美術館
公式サイト
三島喜美代 - 遊ぶ 見つめる 創りだす

撮影 : 宮川邦雄