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佃 弘樹 | 199X

本展のタイトル「199X」は、特に佃が青春期に接した映画、漫画、小説に頻繁に登場した世紀末思想に起因します。例えば、映画「2001年宇宙の旅」(1968)や「マッドマックス」(1979-1985)、「ブレードランナー」(1982)、「ロボコップ」(1987-1990)、漫画「北斗の拳」(1983-1988)などで描かれた「事後の世界」は、少年佃の未来像に大きな影響を与え、それはやがてアーティスト佃の重要な原風景となりました。

今回、佃は199X年に文明が滅んだと仮定した新世界を表現する事によって、世界が西と東に分かれ、核戦争という言葉が決して絵空事ではなかった時代の不安や絶望、あるいは反作用的に爆発的に沸き上がった様々なエネルギー、世紀末の高揚感や新世紀への期待といった当時の記憶と、2018年現在におけるAIの進化、SNSやVRの発展による仮想空間への依存、実際に身近(日本)で起きている放射能の問題など現代社会が抱える多くの問題や閉塞感を、対比的に俯瞰しようと試みています。

今回の展覧会において、佃はこれまで発展させてきた日常品やファウンドオブジェクトを用いたインスタレーションと、インクペインティングの他に、新たに写真と即興で描き上げたドローイング、また記号的な幾何学模様をシルクスクリーンで印刷したアクリルフレームと組み合わせるという新たな手法にチャレンジしました。

アーティスト
佃 弘樹
会場
NANZUKA
公式サイト
NANZUKA-199X
テキスト
NANZUKA ウェブサイトより引用