Artists

フェムケ・ヘレフラーフェン

1982年ナイメーヘン(オランダ)生まれ、アムステルダム在住。抽象的な価値体系が歴史学や個人の生活、また生態学的に与える影響に焦点を当て、金融技術やインフラによって切り取られた物質的基盤、地理、価値体系に関する研究をもとに作品制作を行う。ストーリー性の高いミクストメディア・インスタレーションは、オブジェクト、彫刻、サウンドなどから構成される。近年は、経済の「金融化(Financialization)」を「カタストロフィ」と捉え、言語、声、呼吸器系を用いて、社会的、生物学的、技術的な生態系の中に存在するこれらのマネタイズされた投機的な「カタストロフィ」を検証している。とりわけ、大災害に投機する金融商品、いわゆる「カタストロフィ・ボンド(CATボンド)」を長年にわたって研究中。サンドバーグ・インスティチュート(アムステルダム)のCreator Doctus(実践ベースの博士)課程在籍中(2020–2024)。ArtEZ芸術大学(アルンヘム)とヘリット・リートフェルト・アカデミー(アムステルダム)で教鞭をとる。アムステルダムのオランダ国立芸術アカデミー(ライクスアカデミー)レジデント(2017–2018)。2016年には、パナマ文書についてオランダの調査ジャーナリストと共同研究を実施。 2019年、ローマ賞(Prix de Rome)にノミネートされる。「On-Trade-Off」(リチウムをめぐる新エネルギー神話に関するアーティスト主導のプロジェクト)メンバー。各国の主要な美術館、国際展などに多数出展。

公式サイト :
Femke Herregraven