Artists

鷲見 康夫

1925年、大阪に生まれる。2015年没。
具体美術協会在籍期間:1955-1972

 関西大学、立命館大学卒業。大阪の豊崎中学校に教師として勤務する中、1954年に同僚の嶋本昭三のすすめで第7回芦屋市展に出品し、吉原治良と出会った。翌年具体会員となり、解散まで在籍。第1回具体美術展から第21回具体美術展、具体の全展覧会に出品した。
 「きたない芸術はあり得ないということはない」と『具体』誌上で表明。初期の具体展では金網に古布を貼り付け、上からエナメル塗料を施した、それぞれのマチエールがぶつかり合う、力強く荒々しい作品を多く発表した。その後はそろばんや櫛、バイブレーターなどを用いて描くタブローを発表。制作時は無意識に徹し、作者の意識、意図があらわれにくい、絵筆以外の道具を使って描いた。