森村 泰昌
1951- 大阪府生まれ。
京都市立芸術大学卒業後、オブジェを構成したモノクロの写真作品などを制作する。85年に発表したファン・ゴッホの自画像に拠る作品以降、美術史上の名画に自ら扮する写真作品で一躍評価を高め、88年のヴェネチア・ビエンナーレ・アペルト、89年「アゲインスト・ネイチャー 80年代の日本美術」展(サンフランシスコ近代美術館、他)など国内外で数々の展覧会に参加。「アート・ナウ」には88年と90年(関西の80年代)に出品。90年代中盤からは往年の映画女優、2000年代には報道写真がとらえた男たちの姿にも対象を広げながら、一貫してよく知られたイメージに「なる」という独自のセルフポートレイトに取り組む。18年、大阪・北加賀屋に森村の個人美術館「M@M(モリムラ@ミュージアム)」が開設される。