
八島 孝一
大阪府生まれ、在住。八島の作品は、その材料のすべてが「彼が拾い集めた物」でできています。大阪府大阪市の福祉施設「ぶるうむ此花」(運営:社会福祉法人日本ヘレン・ケラー財団)に所属する八島は、通所する施設への道すがら、拾ったものを持ち帰るという習慣があったようです。1996年頃から、それらをセロハンテープでつなぎ合わせて小さなオブジェをつくることをはじめ、2013年頃まで行っていたとされています。多数の素材を、それぞれの形状や、特性を活用しつつミックスしたり、最小の組み合わせで的を射た形を表現したり、作品には八島の巧妙なアイデアが滲んでいます。