王 福瑞(ワン・フーレイ)
王福瑞はサウンド・アーティストであり、またサウンドアートとインタラクティブアートを専門とするキュレーターです。彼の作品は、台湾における新しいアートのジャンルとして音が認められるのに主要な役割を担いました。台湾サウンドアートの先駆者である彼は、国内初の実験的なサウンドレーベル、「NOISE」を1993年に設立しました。2000年にはメディアアート共同体の「Etat」に参画し、国際サウンドアート・エキシビジョン「BIAS」と台北デジタルアート賞のためのサウンドアート賞を立ち上げました。彼は台北數位藝術中心(Taipei Digital Arts Center)、芸術与科技中心(Center for Art and Technology)、TNUA(国立台北藝術大学)で勤務し、2008年、2009年、2010年と2012年版の「超響(Trance Sonic)」サウンドアート・フェスティバル、そして2007年から2009年版の「台北數位藝術節(Digital Art Festival Taipei)」を含む数多くのエキシビジョンやフェスティバルでキュレーションを担当しています。王福瑞とルー・イーは2011年、国内と海外の両方で実験的な音響アートの製作、展示、上演、ワークショップを促進するために「響相工作室(Soundwatch Studio)」を共同設立しました。
王福瑞は現在TNUAで、国立台北藝術大学ニューメディアアート部門の助教授を務めています。彼の作品は、台北の立法計画空間(The Cube Project Space)、台北の就在藝術空間(Project Fulfill Art Space)、台北当代藝術館(Museum of Contemporary Art Taipei)、台北數位藝術中心(Digital Art Center Taipei)、台北雙年展(Taipei Biennial)、アート・バーゼル香港、ニュージーランド、クライストチャーチのThe Physics Room、ベルリンのLab for Electronic Arts and Performance、カールスルーエのZKM、リンツのアルス・エレクトロニカ、パリのエコール・デ・ボザール、シカゴのアンテナ、サンフランシスコのThe Lab、ニューヨークのクイーンズ美術館、カジノ・ルクセンブルク、ドレスデンのFestspielhaus Hellerau、グラスゴーの現代美術センター、ロンドンのCafe Oto、リヨンのエコール・デ・ボザール、メルボルンのアートセンター、そしてブリスベンのInstitute of Modern Artを含む、台湾内外の美術館とフェスティバルで幅広く展示されています。彼の音響作品、動画、ライブパフォーマンスは出版物やメディアで公開されています。中でも注目すべきは有聲泡(Sound Bulb, 2008)、聲點(Sound Dots, 2010)、超傳波(Hollow Noise, 2011)、そして電磁音響(Electromagnetic Soundscape, 2012)でしょう。
- 公式サイト :
- soundwatch