山崎 亨
1960- 大阪府生まれ 82年大阪芸術大学美術学科絵画専攻を卒業。同年、靭ギャラリーで初個展を開催、以後、京阪神の画廊で個展を重ねる。伝統的な絵画の形態を解体し、絵具が混入された半透明のポリエステル樹脂を絵画面とし、作品の額を角材に置き換えた立体作品を制作。裏面を見ることや回転することの可能な絵画は、実用的な家具のような形態を獲得した。「アート・ナウ’86」に出品。90年代の「彫刻コスチューム」や「彫刻ペット」シリーズなどで、鑑賞による関与や使用がより推進された。90年「脱走する写真―11の新しい表現―」(水戸芸術館)、92年「彫刻の遠心力―この十年の展開」(国立国際美術館)、96年「シガ・アニュアル’96 ハンドメイド・オブジェ」(滋賀県立美術館)、「美術鑑賞ってなんだろう」(芦屋市立美術博物館)に出品。近年は写真による作品を中心に制作・発表している。