辰野 登恵子
1950-2014 長野県生まれ 東京都にて没
東京藝術大学美術学部絵画科油画専攻卒業、同大学院修了。在学中から、ストライプやグリッドといった無機的で規則的なパターンを用いた、ミニマルな表現による版画を制作。1978年以降、鮮やかで深い色彩と、植物の蔓や生物の器官を思わせる有機的なフォルムで構成された絵画を発表し、注目を集める。「アート・ナウ’78」に出品。94年「戦後日本の前衛美術」(横浜美術館、他)、第22回サンパウロ・ビエンナーレに出品。95年に東京国立近代美術館で個展「辰野登恵子 1986-1995」が、2012年には国立新美術館で「与えられた形象―辰野登恵子/柴田敏雄」が開催された。その豊穣な表現は、現代絵画の一つの可能性を拓くものとして評価されている。また、03年から多摩美術大学で教鞭をとった。
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