Artists

松谷 武判

1937年、大阪市に生まれる。
具体美術協会在籍期間:1963-1972

 大阪市立工芸高校で日本画を学んだ。西宮市美術協会主催のデッサン教室で元永定正と出会い、第9回具体美術展に初出品。最初かんぬきや角材などを配した力強い作品、アンフォルメル調の作品を発表していたが、1962年頃発売になったばかりのビニール系接着剤(商品名:ボンド)に着目。有機的なイメージの再現をめざしていた作者にとって、立体的な膨らみをうみだすことのできる接着剤は最適な素材であった。有機的イメージに対する希求は、当時友人を介して血液中に含まれる血小板の拡大図をみたことに端を発しているという。1966年フランス政府主催のコンクールで最優秀賞を受賞し渡仏し、現在までフランスに在住。