ハリー・K・シゲタ

長野県小県郡上田町（現・上田市）に生まれる。本名・重田欣二。1902年、上田中学校を中退して渡米、さまざまな職を経て1903年、画家を目指してミネソタ州のセントポール美術学校に入学する。またこの頃カメラと出会い、写真スタジオで技術を学ぶ。1910年にはロサンゼルスに移って肖像写真の仕事を始め、1918年には写真館と写真教室を開く。宮武東洋はこの教室の生徒だった。1920年、自分のスタジオを閉じ、ハリウッドで「フィルムランド」誌のスタッフとして映画スターの写真を撮影する。さらに1924年にはシカゴに移り、商業写真分野で活躍した。「フォート・ディアボーン・シカゴ・カメラ・クラブ」にも参加し、1930年、カメラ仲間であったジョージ・P・ライトと共に、「シゲタ・ライト・スタジオ」を設立。カラー写真と広告写真で事業を拡大する。戦時中も制限付きながら広告写真の仕事を継続した。1958年に引退後はロサンゼルスに移住した。