
斉藤 陽子
斉藤陽子は福井県鯖江市に生まれ。世界へ飛び出しフルクサスの一員として、また参加型アートやパフォーマンス・アートの旗手として国際的に活躍。作品のジャンルは絵画、版画、立体、パフォーマンス、出版物に至るまで多岐に渡り、そのすべてに「遊びと参加」の精神が息づいている。
日本女子大学で児童心理学を学んだのち、中学校教師を務めながら創造美育協会に参加。1950年代後半には銅版画を独学で始め、シュールで具象的な世界を独特の線と構成で表現する作品を制作。またドローイングや油彩における抽象表現には、創造美育協会の中心メンバーだった、瑛九(Ei-Q)からの影響も感じられる。1963年、憧れのニューヨークへ渡航し、靉嘔(Ay-O)の紹介で国際的な芸術運動「フルクサス」の創始者であるジョージ・マチューナスらと出会い、アーティスト名「Takako」としてフルクサスに参加。「フルックス・チェス」などの視覚・触覚・聴覚を刺激するチェス作品で注目された。以降、アメリカ、フランス、イタリア、イギリス、ドイツなど、様々な都市を拠点に活動。自ら主宰する「ヌードルエディション」から販売したマルチプルやオブジェ、参加型のインスタレーションやパフォーマンスを通じて、鑑賞者が能動的に作品に関与する、体験型、参加型のアートを追求し続けた。ドイツ・デュッセルドルフを拠点に活動を続け、個展はもとより、回顧展やグループ展、多数のパブリックコレクションにおける収蔵作品の展示などを通じて、斉藤陽子の芸術世界は注目を集めた。
