
齋藤恵汰
1987年、東京都大田区生まれ。高校卒業後の2008年より、都市を舞台にしたランドアート/共同体実践『渋家』を始動。制度外から出発したこのプロジェクトは瞬く間に社会的議論を喚起し、「六本木クロッシング2013」(森美術館)にてディスカーシブ・プラットフォームに選出されるなど、2010年代を代表するキュラトリアル・プラットフォームとして言及されてきた。2014年〜15年、セゾン文化財団・森下スタジオおよび武蔵野文化財団・吉祥寺シアターにて演劇作品『機劇/非劇』を発表。2016年には原爆の図 丸木美術館において展覧会『私戦と風景』を企画・開催し、歴史的記憶と現代社会の関係性を主題とする実践を行った。2015年〜19年には批評誌『アーギュメンツ』を企画・発行(全3号)し、現代美術をめぐる理論的・実践的議論の場を形成。2019年より、東京の前衛芸術の拠点・美学校にてコンテンポラリーアートの講義を担当するほか、YouTubeチャンネル「芸術文化の勝手口」のパーソナリティとしても活動。2022年よりアーツカウンシル金沢ディレクターに着任。
齋藤の実践は、停滞する日本経済とポストメディア環境の只中において、制度と市場の狭間で揺れる現代美術の社会的文脈を再定義する試みとして注目されている。アーティスト、キュレーター、プロデューサーという既存の役割を横断し、作品制作・展覧会企画・批評・教育を統合的に行う態度は、現代美術を単なる表現領域ではなく、制度・経済・地域・共同体などを通じた社会基盤そのものとして批評する試みである。
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