河村 貞之
1940年、京都市生まれ。
具体美術協会在籍期間:1968-1972
多摩美術大学にて絵画を学んだ後、1966年の第17回具体美術展で初めて具体と接点をもつ。1968年に入会。複数の円形を線状につなぎ、その「あたかも古風な汽関車からもくもくと吐き出す煙の連続のような形態」(吉原治良)で画面を埋め尽くす作品を手がけていた。動いたり、光ったりする作品が多いこの時期の具体にあって、河村は画面と向き合い続け、独自のハード・エッジを確立していく。入会した年にグタイピナコテカで個展を開き、その後も解散まで具体の一員として活動していた。