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宮武東洋

香川県仲多度郡高篠村(現・まんのう町)に生まれる。本名・東洋男。1909年に渡米。画家を目指すが母親に反対され、写真家を志す。1918年、ロサンゼルスにスタジオを構えていたハリー・K・シゲタの写真教室で4か月間、写真を学び、1923年には自身のスタジオを開設した。シゲタとも交流のあったエドワード・ウェストンと親交を結び、また宮武は会員ではなかったものの、日本人カメラ・ピクトリアリスト・オブ・カリフォルニア(JCPC)の展覧会に参加している。ダンサーの伊藤道郎の専属カメラマンとなり、また1931年に渡米した竹久夢二とも交友した。1932年には報道カメラマンとしてロサンゼルスオリンピックを撮影。太平洋戦争中はマンザナー収容所に収容され、手製の木製カメラで収容所の生活を撮影。のちにウェストンの働きかけもあって、公式に写真を撮る自由が与えられた。また戦前より交友のあったアンセル・アダムスとも収容所での撮影を共にしている。

宮武東洋《早朝のジャクソン通り(ロサンゼルス、リトルトーキョー通り)》 :
1924年/プリント1929年 ゼラチン・シルバー・プリント 宮武東洋コレクション