Artists

河合(田中)美和

1960- 兵庫県生まれ
京都市立芸術大学で絵画を学ぶ。画面を分割する格子それぞれに円を描いた作品で初個展(83年、神戸現代美術ギャラリー)。「イエス・アート」にも出品した85年頃には、有機的な形態が、風景を思わせる重層的な空間を構成する画面へと移行。こうした動きをはらんだ作品で注目され「アート・ナウ’87」に出品。以来、個展とグループ展でコンスタントに発表を続ける。画面は緩やかに変化をとげ、2000年以降はっきりそれとわかる木の間や渓流のイメージまでが現出するが、情景や風景の中での作者の身体の息づきが制作の中心に据えられているのには変わりがない。13年、旧姓から本名河合に。20年「それぞれのながめ」(徳島県立近代美術館)出品。

サムネイル写真 :
《2021・FEB Ⅰ》2021年