藤 浩志

1960-　鹿児島県生まれ
京都市立芸術大学で染織を学ぶ。83年「Art Net Work ’83」では「コミュニケーションできない猫」とともに、公共の場における作品発表として、三条大橋下の鴨川に鯉のぼりを設置した。86年から2年間、海外青年協力隊としてパプアニューギニアへ赴任。現地で出会ったヤセ犬に感動し、社会的に価値のないとされるものや、とるに足らないものを媒介とする作品を発表。2000年に大量消費の象徴であるビニール、プラスチック素材に着眼した「ビニール・プラスチック・コネクション」を開始。同年、不要になったおもちゃを交換する「かえっこ」を始め、各地でこどもたちが主体となって運営することができるシステムを整えた。十和田市現代美術館館長などを経て、現在秋田公立美術大学で教鞭をとっている。2018年同校を母体とするNPO法人アーツセンターあきたを設立。