濱田 弘明

1960-　京都府生まれ
嵯峨美術短期大学で版画を学ぶ。第1回吉原治良賞美術コンクール展（81年）、現代版画コンクール展（大阪府立現代美術センター、82年）などに出品する。「アート・ナウ」には、85、86年（特別陳列）に出品。シリーズ〈a piece of room〉では、壁に立てかけられた板や床まで伸びる布にシルクスクリーンの版が刷られ、二次元の作品世界が三次元へと拡張される。85年より和歌山版画ビエンナーレ（和歌山県立近代美術館）に出品し、93年に優秀賞受賞。88年から版画表現の可能性を追求するグループ「マキシ・グラフィカ」の一員として活動する。89年「版から／版へ―京都1989」（京都市美術館）、90年「シガ・アニュアル’90　写真による現代版画―虚と実の間―」（滋賀県立近代美術館）などに出品。版画の制作を中心に、ドローイングや写真作品も制作・発表している。現在、嵯峨美術大学で教鞭をとる。