Artists

中谷 芙二子

1933年札幌生まれ。“霧のアーティスト”として世界に知られる。米ノースウェスタン大学美術科を卒業後、初期の絵画制作を経て、ロバート・ラウシェンバーグらが結成した芸術と技術の実験グループ「E.A.T.」に参加。その活動の一環として1970年の大阪万博ペプシ館で、初めて人工霧による《霧の彫刻》を発表。

純粋な水を用い、高圧ポンプと独自に開発された微粒子ノズル群が発する人工霧は、その場の気象環境を読み取り、風と戲れ、大気と響き合う。環境への関心は、世界の雪氷学を率いた実験物理学者の父・中谷宇吉郎(1900-1962)の影響が大きい。

1970年代には日本におけるメディア・アートを先導。社会を鋭く見つめたビデオ・アート作品の制作や、海外作家との交流を推進し、1980年「ビデオギャラリーSCAN」を東京・原宿に創設。日本の若手ビデオ作家の発掘と支援に尽力した。

霧の作品は、世界各地で80を超える。代表作に《霧の森》(昭和記念公園こどもの森、1992年)、《F.O.G.》(ビルバオ・グッゲンハイム美術館、1999年)、《London Fog》(テート・モダン、ロンドン、2017年)など。

公式サイト :
FOG
サムネイル写真 :
株式会社プロセスアート提供