
曺 徳鉉
1957年 韓国江原道生まれ
韓国江原道出身の作者はソウル大学で絵画を学んだ後、個人的な古写真をもとに描いた細密な絵画や、さらに木枠や箱、日用品などと組み合わせたインスタレーションにより、記憶をテーマとした制作を続けてきた。本作は「ヒロシマ」をテーマとした制作依頼を受け、原爆犠牲者の写真をもとに作られたものである。箱の中の肖像は明滅するライトによって時折照らし出され、それと向かい合うように据えられた箱はかつて弾丸入れとして使われていたものとされており、その中には血液の染み込んだキャンバスが納められている。
