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アンスロ・フィルム・ラボラトリー

映像人類学を起点とする Anthro-film Laboratory は、文化人類学、映像、アートが交叉する実践のなかで、言語に依拠するだけでは伝達されえない知や経験の領域を探求し、人文学における新たな知の創造と語り / 体験の新地平を切り開くことを目指してきた。文字に依拠した成果を前提とする人類学は、調査する者の身体を「書く者」として規定し、その経験や知の在りようを「書く」「読む」枠組みの中に限定しきたといえる。そうした認識と手法に対して問題提起をしてきたのが映像人類学である。Anthro-film Laboratory は、調査者と受け手の双方の身体を、記号を解する存在である以上に感覚的な存在であると考えている。両者を媒介するものを筆記具だけでなく、カメラ、レコーダー、携帯電話などの技術、或いは調査者の肉体と音声にまで拡張することで、従来の枠組みに縛られない地平を切り開こうとしてきた。視覚のみならず、触感や聴覚に働きかける知を、イメージやサウンド、詩など、多岐にわたる手段で表現していくことが企図されている。

運営委員: 川瀬慈、ふくだぺろ、村津蘭、矢野原佑史 ほか