Artists

金山 明

1924年、尼崎市に生まれる。2006年没。
具体美術協会在籍期間:1955-1965

 1947年、多摩造形芸術専門学校(現・多摩美術大学)を中退し、1954年まで大阪市立美術館付設美術研究所で学んだ。白髪一雄とは小学校からの朋友。
 1952年には新制作協会展に出品していた白髪一雄や村上三郎らと「0会」を結成。1954年頃より幾何学模様のみによる、厳格な構成の絵画を発表した。0会は嶋本昭三を介して具体美術協会に誘われ、1955年から参加。この頃、構成を更に単純化した末に行き着いた、真新しく何も描かれていないキャンバスを作品とするも、吉原治良からは認められなかった。
 平面作品の他にバルーンを用いて展示空間全体を作品化するなど、三次元に対する意識も先鋭なものであった。1957年の第3回具体美術展において、玩具の電気自動車で絵具を滴らせて描く手法を確立した。