堀尾 昭子
1937年、徳島市に生まれる。
具体美術協会在籍期間:1968-1972
徳島大学医学部付属の高等看護学校で学び、看護師として働いていた堀尾が、独学で作品を制作するようになったのは1962年のこと。その後、1967年には具体新人展に出品し、まもなく会員となった。この頃手がけていた箱状の作品は、その内部が緩やかな曲線で区切られ、定形と不定形のコントラストが強調されている。1970年代になってからは、鏡も多用されるようになり、また年を経るにつれて、作品のサイズが小さくなっていった。
堀尾いわく「作品は無言であるべき」で、その「無題」の作品たちは、何かを伝えるための媒体ではありえず、あらゆる解釈に開かれている。「線そのもの、色彩そのもの、素材でもって私の「世界を組む」こと」こそが、彼女の仕事にほかならない。